2022.12.17.sat. at keu @keu.yuki
【CURIO + 神 ひと ケモノ EXHIBITION】
レセプションとして開催されたお食事会を担当させていただきました。
keuは展示毎に大きなテントを使って場を創られています。第1部はテントの中でお食事をしていただき、第2部は建物内でしたが、炭火と薪火での調理は共に外で行いました。
打ち合わせの際、展示のテーマをお聞きして、特に古代エジプトでは日本でも馴染みのある食材のルーツが多くあることを知り、再現まではいかずとも、そのエッセンスを取り入れて味を構築することにとても興味が湧きました。
前菜のヒラスズキはCURIOのまゆみさんから譲っていただいたハマゴウ（浜香）という植物で燻製し、サラダ仕立てにしました。
クレオパトラが好んだとされるモロヘイヤは時期的に手に入らなかったため、スベリヒユと春菊などで緑のスープに仕立てました。エジプトで古来から多く食されていたというパンは、奈良県の @ichihachi.hattori さんが育てられた古代小麦（スペルトより遡るエンマー種）に蜂蜜と自家製酵母で文献と想像を元に再現を試みました。
クレープには @uedashowtenfood さんがイタリアから輸入されている古代小麦（固有種マルゼリーナなど品種改良されていない小麦のブレンド）を使いました。どちらも普段からお世話になっています。
メインには @kwanzanjittoku さんから届けていただいた鹿肉を炭火で焼き、パエリアは野外ならではの薪火で仕上げました。
パエリアにはイカスミのアリオリソースを添えました。
デザートは12月のippoplusでのブッフェに向けて完成した、セミフレッドのチョコレート味。
12月半ばの芦屋の山は寒かったですが、いつもとは違う野外料理の楽しさが勝りました。
皆さんが美味しく味わってくださり、会話が盛り上がって笑顔で集われている光景が見られたことは、私たちにとっても幸せな体験になりました。
